<第6回>オーデリック「CONNECTED LIHGTING(コネクテッドライティング)」と「無線制御システムまとめ」について

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こんにちは!商品企画課の千葉です。

毎月、新商品の施工に役立つ情報をご紹介しております。

前回は、三菱電機「MILCO CONNECT」についてご紹介いたしました。
シンプルなシステム構成で、設定・操作もラクラク。初めて導入する方にも安心できる制御システムでしたね。

今回はオーデリック「CONNECTED LIHGTING」と「無線制御システムまとめ」についてです。(今回の配信で照明無線制御システムについては終了となります)




オーデリック「CONNECTED LIGHTING(コネクテッドライティング)」
『BluetoothⓇ通信で、さまざまな空間で快適な光環境』


1.CONNECTED LIGHTINGとは

オーデリックが提供する「CONNECTED LIGHTING」はBluetooth®無線通信を活用した照明コントロールシステムです。
照明器具の明るさ(調光)、光の色(調色)、RGBフルカラーを自由に操作可能で、住宅、店舗、オフィスなどのさまざまな空間で快適な光環境を実現します。進化を続ける「つながるあかり」として、特別な配線工事不要で設置・操作が可能です。


2.製品特長について

①簡単施工・簡単設定

コネクテッドライティング対応器具を選び、用途や目的に合わせて、専用リモコンを選ぶだけの簡単2ステップ。信号線工事が不要で、電源線をつなぐだけの簡単施工です。(壁スイッチはON/OFFスイッチで問題ありません)
器具取り付け後は、照明器具とコントローラーの組み合わせを登録します。登録完了後、コントローラーにお好みのシーンを登録することで、ボタンひとつでお好みの点灯状態を再生することができます。

②多様なコントローラー

ユーザーのニーズや使用場所・目的に応じて柔軟にコントローラーを選択することができます。物理操作を好む人はリモコンや壁面スイッチ、デジタル操作を好む人はスマートフォン・タブレット操作、自動化を重視する人はセンサーなどとユーザーニーズに細かく対応することができます。
何か作業をしていて、その場から壁スイッチの操作が難しい時は音声リモコン(RC924)やスマートスピーカー(Google Nestシリーズ/Amazon Echo シリーズ)を使用することでタッチレス操作することもできます。



③調光・調色が自由自在

明るさを1~100%で調整し、光の色を電球色(暖色)から昼光色(寒色)から選ぶことで、日常の作業やリラックスシーンを最適な光で演出することができます。さらに、RGBフルカラー機能を採用しており、赤・緑・青の光を組み合わせ、特別なシーンをカラフルに演出できます。この機能は、空間の雰囲気や用途に応じたダイナミックな照明演出を可能にし、住宅、店舗、イベントスペースなどで非日常な光の演出を実現します。

空間演出の自由度
・店舗では商品を際立たせる色(例:ジュエリー用の青白光)、イベントで華やかな雰囲気(例:クリスマスの赤緑)を演出
・住宅ではリラックスやストレッチする際は(例:暗めの紫色)、四季の移ろいに合わせて照明を楽しむ(例:秋はオレンジなど) 調光・調色が自由自在に変更できることで、生活スタイルにあった空間を演出することができます。



モータードリブンスポットライト(店舗・施設向け照明)
Bluetooth®通信でモーターを駆動して、照射方向、色温度、明るさを無線コントロールできるスポットライトです。店舗、展示場、ショーウインドウなど、空間用途に合わせてベース照明(全体照射)から集光演出(ピンポイント照射)まで細やかに対応することを目的としております。お手元のタブレットで照明をコントロールできるので、空間全体を確認しながら光の演出を調整できます。高所や、手の届かない位置の照明をひとつひとつ調整する必要がなく、従来のスポットライトの制約を解消します。




今回ご紹介いたしました「CONNECTED LIGHTING」について、動画をご用意しております。
照明器具のペアリング方法やシーン登録の手順などをわかりやすく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

▼設定方法に関する動画




3.研修会のご案内

もっと詳しく知りたい方、実際に商品を見てみたい方向けの「CONNECTED LIGHTING研修会」を予定しています。
開催日時、場所は個別にご相談させていただきますので気になる方はお申し込みをお願いいたします!

<研修内容>
・システム内容の説明
・シーン・グループ設定方法
・打ち合わせ時に必要なこと など

お申し込みいただいた方には、弊社担当営業社員よりご連絡させていただきます。
※開催方法は申込状況によって決定させていただきます。




4.照明無線制御システムのまとめ

①LED市場について

「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」において、全ての一般照明用蛍光ランプについて製造と輸出入の禁止が2027年末までと決定。近年、テレビや新聞などマスメディアを通じてLED照明への更新が広く発信されており、LED市場は今後も拡大が見込まれます。
一方で、2030年以降はLED化の需要が一巡し、市場は緩やかに縮小へと向かうことが予想されています。こうした非住宅照明市場の停滞を回避するため、各メーカーは無線制御システムの開発に注力しており、無線照明制御ソリューション市場の規模は、2024年度の381億円から2040年度には1,320億円まで拡大すると見込まれております。

②概要

無線制御システムは、従来の有線配線方式とは異なり照明信号線が不要で、レイアウト変更や拡張への対応が容易な点が特長です。その高い柔軟性から、スマートホーム、オフィス、商業施設など幅広い分野で導入が進んでいます。 ユーザーは、ニーズや設置場所、目的に応じて最適な製品を選択することが可能です。
各メーカーは独自の特長を有しており、パナソニックの「リベコム」は、照明制御にとどまらずマーケティング要素を兼ね備えた高い拡張性を持つ次世代システム(※別途有償契約が必要)として、商業施設を中心に注目を集めています。遠藤照明の「Smart LEDZ Fit Plus」では、1システムあたり最大3,000台、さらに一元管理ソフトを活用することで最大30,000台の制御が可能となり、大規模施設における効率的な照明管理を実現します。
また、住宅分野においては、オーデリックの「CONNECTED LIGHTING」や大光電機の「SENMU」が代表的であり、ダウンライトやペンダントライトといった意匠性の高い照明器具を統合制御することで、空間デザイン性と快適性を両立した独自の光演出を可能にします。

③最後に

照明無線制御システムはLED市場の成熟期における新たな成長分野であり、スマートホームから商業施設まで幅広い用途で導入が期待できます。
各メーカーの特長を踏まえ、施設規模や用途に応じた最適なシステムを選定することで、効率的な照明管理と空間デザインの向上を両立することが可能です。
無線制御システムによって、照明空間の付加価値を向上させることができると考えております。




照明無線制御システムについては以上となります。
もっと知りたい、実物を触りたいなどご要望があれば、担当営業へご連絡ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。また次回の更新でお会いしましょう!

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