<第2回>エアコン2027年問題について

カテゴリ
施工 
タグ

こんにちは!商品企画課の千葉です。

毎月、新商品の施工に役立つ情報をご紹介しています。

今月は「2027年省エネ基準対応エアコンの見分け方」と「基準をクリアしている主な商品」を中心にご紹介します。
基準達成モデルの省エネ・快適機能もピックアップしてお届けしますので、ぜひご覧ください。





1.2027年エアコン省エネ基準の見分け方

2027年のエアコン省エネ基準(トップランナー制度の目標年度)は、すでに2022年頃から段階的に導入・表示変更されており、現在販売されているほとんどの新品エアコンはこの2027年度目標基準に対応した表示になっています。
「2027年省エネ基準をクリアしているかどうか」は、主に商品に貼られている「統一省エネラベル」を見るだけで判断できるようになっています。



ポイント
① マークの色(最重要)
 緑=合格/オレンジ=基準未達 色だけで判断がつくようになっています
② 達成率(%)
 2027年度目標基準に対する割合で、100%以上が合格ライン、数値が高いほど省エネ性能が優秀
③ APF(通年エネルギー消費効率)
 数値が大きいほど省エネ性が高く、容量によってAPF基準は定められています
 例)6畳用クラスで旧基準5.8→新基準6.6に引き上げしています
④★マークの数
 市場における製品の省エネ性能を高い順に5.0~1.0までの41段階で表示




2.2027年省エネ基準達成している商品(2026年3月16日時点)

2-1.ダイキン工業株式会社


RX(うるさらX)シリーズ

ダイキンのフラッグシップモデル。加湿・換気・除湿が充実し、省エネ性も非常に高い商品です。29畳以外では省エネ基準を達成しており、長時間使用するリビングなどに最適な商品です。垂直気流がおすすめ機能で、暖房使用時(風向上下自動設定)エアコンの風向を真下に向けて噴き出すことで、からだに直接風があたりにくく乾燥しにくい気流を送り出すことができます。(AX・DXシリーズにも機能搭載されています)



AXシリーズ

さらら除湿、改定気流、節電自動運転など便利機能が充実のハイグレードモデル。プレミアムPIT制御で室外機に搭載した「スイングコンプレッサー」「電子膨張弁」の働きにより、小さな能力での運転を可能にすることができ、室温の変動が少ないムダのない室温制御を実現します。


DXシリーズ

全クラスで区分(い)を満たしている商品で、高効率運転と暖房能力強化が特徴のシリーズ。エコブースト制御の学習効果で、消費電力を効率的に抑えることができます。


※ダイキン環境試験室(14畳)、測定機S406ATRPにおいて:学習あり、なしの比較



2-2.パナソニック株式会社


HXシリーズ

エオリア最上位クラスのハイグレードモデル。ナノイーX(48兆)搭載で空気清浄・脱臭・内部クリーン機能が充実。長時間使用するリビングや広い部屋に強く、省エネトップクラスのエアコンです。


快適を損なわず省エネを実現する独自技術(エコロータリーコンプレッサー)で、低能力での安定的な連続運転が可能になりました。起動回数よりも安定運用の時間が長いほど、削減効果がUPします。快適性の面でも、オン/オフが減ることで室温と湿度の揺らぎが抑えられ、冷え過ぎや乾燥が起きにくくなります。「エアコンつけっぱなし派」にとってとても恩恵を受けられる機能です。


Cシリーズ

2026年に新登場したスタンダードながら2027年基準クリアの新モデル。JシリーズやFシリーズの置き換え的位置づけで、ナノイーX搭載(ナノイーXクリーン冷暖・内部クリーン)、エオリアアプリ対応、無線LAN内蔵しています。Cシリーズは主に小型~中型(6~10畳中心)のため、子供部屋や寝室などにおすすめです。



2-3.三菱電機株式会社


Zシリーズ

最高約60℃温風で、窓際の冷気対策や厳冬期の暖房立ち上がりが非常に速く、寒冷地や広いリビングに最適。三菱の霧ヶ峰Z シリーズに搭載されているムーブアイmirA.I.+(ムーブアイミライプラス)は赤外線センサーを基盤にAI(人工知能)を組み合わせた進化型のセンサー技術で、体感温度の検知・予測と省エネ・快適自動制御を高度に実現する三菱電機独自の機能です



JXVシリーズ

機能充実のハイスペック中堅モデル。プレミアム機能(感情推定)などの一部性能を抑えつつ、ムーブアイ×A.I.自動、自動フィルターお掃除、よごれんボディを搭載しており、コストパフォーマンスに優れています。また、新省エネ基準に対しても、全容量とも達成しており2027年以降も販売継続が見込める商品です。おすすめ機能として、2か所同時空調があります。ムーブアイと連動した気流制御機能で、1台の室内機で部屋の離れた2か所を同時に空調できる技術です




今回は以上となります。

2027年4月に施行される家庭用エアコンの省エネ基準の大幅な見直しは、市場・消費者の双方に少なからぬ影響を及ぼすと考えられます。スタンダードクラスの製品が新基準をクリアできなくなることで、価格の高騰や選べる機種の減少といった問題が生じる可能性があります。

さらに、室外機がより大きく・重くなることも見込まれており、既存の設置スペースに収まらないケースも出てくることが想定されます。
不都合が起きてから慌てるのではなく、早めに対応策を考えておくことが重要です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

関連記事

<第1回>エアコン2027年問題について

<第2回>アルミケーブルの許容電流と構造、メリット・デメリット

<第1回>電線業界の現状、アルミケーブルとは